地方経済の救世主『ヤンキーの虎』

 

 

ヤンキーの虎

ヤンキーの虎

 

 

【本のメモ】

 
◯ ヤンキーの虎 の特徴
 
地盤引き継ぎ型と成り上がり型の2種類がいる
 
-サービス業や販売業のフランチャイズが主体
→地域密着で顧客情報や売る力を持つフランチャイジーの方がFCをする本部よりも優勢な状況
 
-本社一社で儲かることは手広くなんでもやってる
 
-M&Aでの拡大(やる気無くしたもう伸びない地方会社か東京から来た会社の撤退時に人材獲得
 
ヤンキーの虎の家は地域の大地主なことが多い
 
縁や運、風水・パワーストーンが好き
  
ヤンキーの虎が地方から東京に来て通っている主なセミナー例:
 
 
地域の政治経済の流れ:
建設業からフランチャイジー
建設業出身から議員へなれると国から(建設の)仕事をもらえる
→相対的に建設業より稼ぐフランチャイジーのヤンキーの虎が力を持つように
 
2025年以降は日本市場縮小から虎同士の食い合いに
-2020年以降の人口減少の早まり
-日本の地価は1/3になる 三浦展
 
 
◯各事例
 
・株式会社ファーストグループ
 
代表 大手通信会社勤務
自動車整備市場 5.5兆円
(自動車業全体 数百兆円
 
2003 親父の事業を継いで入社 年商1億6千万 赤字7000万
普通5名 ここ24名
フランチャイズ化、コスト削減でV字回復
 
1社企業で先行きがあまり見えないながら、ある程度、経営素養や管理力を持つ整備業社を買取っていく
買収先への提供価値は本社の顧客情報・ノウハウの提供と数社の委任→買収先代表などの年収増へ
 
整備業と車販売業は相性がよい
 
レストランやカフェなども展開している
 
 
 
社長 和佐見勝
 
- 物語
 
母の結核→治したい→金が必要→(周りから進学を薦められたも)中卒で青果へ弟子入り→19で青果独立→2ヶ月千葉でやったも売り上がらず東京へ→朝取りを17時までで売り切ることから評判を得るように→順調に伸びるも24で保証人トラブル(当時は法の保証がない)でトラック1台以外の全財産を失う→友人のトラック会社の無礼な応対の様子から商機を知る→失った3ヶ月後にその1台で運送業を始めるも2ヶ月半は受注が取れなかった→取れてからは回るようになったが人材苦、その解消として業界の2倍の給料で雇う(その代わり3倍働いてもらう)ことに→売上とコスト(人件費、トラック数)が比例型のビジネスである運送以外、出荷領域等にも拡大→国のあっせんを獲得し物流業へ、3PLでバックエンドのお手伝いをしマツキヨ(当時153店舗)と組みともに拡大→新卒採用(年齢差で浮いた人件費を人材教育に投資)や協力外部者等の人材教育に力を、売上の2%以上→上場へ
 
1945年生まれ→1969年24歳運送業起業→2014年69歳東証2部上場 (45年)
 
 
*マツキヨはおそらくこの協業を機に一気に店舗数を増やし拡大へ
 
1975年4月3日 - 株式会社マツモトキヨシに改組(当時の保有店舗数72店舗)
1981年 - 100店舗達成。
1988年11月 - ホームセンター事業に進出。ホームセンター南増尾店を開店(270号店、2011年5月に閉店)
1994年3月 - ロードサイド型店舗第1号店となるドラッグストア柏加賀店を開店(342号店)
1995年3月 - 売上高業界第1位
 "
 
・コシダカ
社長の名字の腰高からとられた社名。
社長の自己紹介は "腰が低い腰高です"笑
 
利益率10%以上
居抜きからの買取出店
あまり新曲を歌わないシニアが朝9時から菓子持ち込んでおしゃべりメイン、たまに歌いに来店する→稼働率高&コスト低
 
-カーブス 総売上の42%
60-70代
 
いわばチャットルーム
本当のコンテンツはお客様自身
場所だけ提供の居場所ビジネス
 
スーパー銭湯にも参入
 
 
・元ヤンキー現ナショナルブランド
ヤマダ電機 群馬(地方ネットワークで販売力伸ばす
ニトリ 北海道
ユニクロ 山口 (父が元々男性衣料品をやってた
イオン
 
 
・ウチヤマホールディングス
不動産→介護→カラオケ&居酒屋
 
 
◯日本停滞の要因とは
 
・伊藤レポート
 
日本停滞の3つの要因:
 
①問題を起こさないことが重要な大企業の任期が4-6年でのちに会長職、特別顧問と15年ほどの安泰を狙うサラリーマン経営者
 
大企業の現金内部留保300兆円
裏目な意味での選択と集中、失敗してるのは潰す(そしてその判断、効果測定は3-4年内)
株価下がってもクビにはならない(英米の株式報酬制と動機付けがが逆 
*日本取締役協会WEB
 
経団連守旧派、このレポート反対
 
②企業を選別できてない機関投資家ファンドマネージャー
 
スチュワードシップコード
ISS 助言会社 
2015年 社長のクビを決めるROE基準
 
③現預金870兆円を抱え込む個人(その6割は60代以上
 
日銀の発行貨幣を増やしお金の価値を減らす量的金融緩和・NISA・マイナス金利
黒田バズーカ
 
→1200兆円ほどの現金が回るように
 
◯あとがき
そのリターンは上場してるけどあまり知られてない地方会社から
 
多摩でサロネーゼ オフキャリアの方等に向けた居場所ビジネス「コンティ」を立ち上げ中である。
 
 
 

哲学に正解はない、しかし術はある - 『自分で考える練習 - 毎日の悩みを解決できる哲学思考』

 

自分で考える練習 毎日の悩みを解決できる「哲学思考」

自分で考える練習 毎日の悩みを解決できる「哲学思考」

 
 
【本のメモ】
 
◯ Chapter 1
 
哲学は概念と原理の学
そもそもの根本を考える
 
人間かく生きるべしという教えを哲学から読み取るのは強引な試み
哲学に正解はない 
しかし大事なことは時代の根本的な問題に対し、根本的な原理を示すこと
 
正解から了解へ 
×何が正解か
◯何が了解できて、何は違うか
(正解はないけど普遍はある、その普遍は誰にとっても共通で了解できることにある
 
哲学の歴史は不変の正解、完璧がないことを明らかにするプロセス 究極の答えに近づくどころか
かといって多様性の究極は民主主義からテロリズム、独裁まで一つの考えとされる
 
現在の哲学は独断主義と相対主義の対立でとどまってる
(スタートアップにおけるリーン主義と計画主義も似たように感じる。
 
20世紀の真理批判
効果は批判できてもその意味や条件は論じられてない
どんな理想にも絶対根拠はない
 
中世哲学 キリスト教
主知主義 知性vs神秘主義 人間の地では届かない、瞑想などでいける別の真理世界
(主観と客観の一致は証明できない 私がペンだと認識するそれは本当にペンなのか アポリア 
>
近代哲学 ヨーロッパ哲学
神でなく私たちの合意が真偽と善悪の根拠
 
・動揺の時代
 
原理とは?
"了解する営みのスタート地点となる根本的な考え方"
 
*
認識構造:
現実
原理
普遍性
共通了解(=トレンド、価値観)
 
原理と真理の違いは?
 
 
・共通了解の方法:
 
フッサール 現象学 還元と本質観取
 
還元 自分の世界観、意識とその根拠を経験や想像から抽出、概念化すること
本質観取 その還元したものを他へ表現しともに違いや共通を明らかにすること
(違いが明らかになったらどうなるの?
 
◯chapter 2
 
哲学の歴史に古いも新しいもない
 
◯chapter 3
 
価値生成の現理論
 
超越論的主観性
 
 
〇chapter4 自分の頭で考える練習
 
case4 目標の意味は何か
 
歴史上最大の思想対決 中世哲学
(同じキリスト教内だけど
 
ニーチェ(例:禁欲主義は生を解放してない vs スコラ哲学(≒キリスト教)
=
個々の生の目標(永遠回帰説 一瞬の幸福で生の意味がいえる) vs 真理
 
*
真理を追うことを目標とするのがよいことではなくなった(なぜ? 相対性理論アインシュタインニーチェで関係調べてみる
真理がないとなった場合の危惧、生きる意味の提示の必要性
 
"どういう生を私は欲するのか ただそれについての深い了解"
 
本質観取
自分の考えを親友に話してそれ違くねって言われるようなこと
 
目標: ①未来性 ②達成可能性 ③よさ(ロマン性)
 
意欲がなければ目標はない
 
ハイデガー 存在論 : 気分(惰状性)・了解・語り
"他者との語り、合意に重きを置いてない、自分固有の存在可能性に向かうことを邪魔するものとしてるがそれは独断に過ぎない"
語りがなかったら自分の善悪の基準、偏屈かどうかを確かめる術がないのでは
 
case5
 
モテたいは個別承認でなく一般承認
 
 
case 6 自由なのになぜ苦しいのか 自由の息苦しさの時代
 
近代における夢は社会変革と恋愛の2つで力強く現れた
 
存在価値承認ゲーム
 
資本主義が軸の今の近代社会は社会主義マルクス主義の批判に対して作られたものであり、資本主義自体の正当性への合意が必ずしもとられて作られたものではない
 
自由
①開放感(近いけど足りないこと:選択の自由 任意性 自分が大事だと思うことが他人にとっても大事なこと
②目標定立・達成 自分で立てた目標を達成できること
③感受性の交換
 
*選択への納得はその選択肢の量でなくその選択の質で決まる
 
自己価値欲望
 
イロニー

"定住難民"を脱したい方へ『いきたい場所で生きる 僕らの時代の移住地図』

 

いきたい場所で生きる 僕らの時代の移住地図

いきたい場所で生きる 僕らの時代の移住地図

 

 



【本のメモ】
 
◯第3章 国外への移住を考える
 
海外移住
その移住先情報の発信・ブロガーで生活する人も出てきた
 
・ドイツ 
 
佐藤ゆきさん
ライター 翻訳家
移住前準備期間の9ヶ月にて副業で翻訳やライター、NHK講座でドイツ語勉強などをしていた
フリーランスビザは比較的とりやすいが現地クライアントのリファレンスレターが必要
 
高田ゲンキさん
イラストレーター(奥さんも
アーティストビザ
ビザなしでは最大90日滞在可
移住決定前に半年大阪で東京とリモートワークしてて問題なかった
部屋探しは日本より圧倒的に大変、移住希望が急増だから
 
小野りえさん
元は外資IT勤務
ドイツ人の彼の帰国が移住が現実味を帯びたきっかけ
ビザ申請等費用は1200ユーロ
英語が話せれば生きれる
仕事 
 移住前から携わる、クライアント2社+ベルリンのスタートアップの日本市場進出支援
 生け花、華道ワークショップ
ビザ取得には住民登録が必要
多少高くてもエージェントを通すと住居探しは効率的
とにかく人に会いに行ってほしい、かなり自由に人とつながれる街
 
・オランダ
 
デンハーグ マリさん
居住許可サポート
起業支援
現地機関・施設とのタイアップ ブロガー
日本人観光客・移住者向けウェブ発信
大学非常勤講師
オランダ国民の1/8が個人事業主
資金100万円(起業の資本金4500ユーロ
自転車 渋滞ある 鍵は二重ロック
意見、イェスノーははっきり
オランダ語を話す努力をすると喜ばれる
 
 
短期語学留学
 
語学はオンライン英会話で勉強しておく
ビザは現地在住日本人に行く前に相談する(特定の国・街のフェイスブックページなどでヘルプの投稿をするなどで現地日本人を探し会う)
収入源は確保している
20代でワーホリをしておく
 
人はリアルで人と会う、コミュニケーションすることで(真に)孤独を回避できる
*ノマドになりたがる一方での矛盾
 
###著者のあとがき
 
ロサンゼルス
那覇出身50代女性
 
企画から刊行1年半
 
詰まったら歩いて考えたこと感じたことをエバーノートにメモし後でつなぐ そうやって執筆していった