哲学に正解はない、しかし術はある - 『自分で考える練習 - 毎日の悩みを解決できる哲学思考』
【本のメモ】
◯ Chapter 1
哲学は概念と原理の学
そもそもの根本を考える
人間かく生きるべしという教えを哲学から読み取るのは強引な試み
哲学に正解はない
しかし大事なことは時代の根本的な問題に対し、根本的な原理を示すこと
正解から了解へ
×何が正解か
◯何が了解できて、何は違うか
(正解はないけど普遍はある、その普遍は誰にとっても共通で了解できることにある
哲学の歴史は不変の正解、完璧がないことを明らかにするプロセス 究極の答えに近づくどころか
かといって多様性の究極は民主主義からテロリズム、独裁まで一つの考えとされる
現在の哲学は独断主義と相対主義の対立でとどまってる
(スタートアップにおけるリーン主義と計画主義も似たように感じる。
20世紀の真理批判
効果は批判できてもその意味や条件は論じられてない
どんな理想にも絶対根拠はない
・
中世哲学 キリスト教
(主観と客観の一致は証明できない 私がペンだと認識するそれは本当にペンなのか アポリア
→宗教戦争
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近代哲学 ヨーロッパ哲学
神でなく私たちの合意が真偽と善悪の根拠
・動揺の時代
原理とは?
"了解する営みのスタート地点となる根本的な考え方"
*
認識構造:
現実
原理
普遍性
共通了解(=トレンド、価値観)
原理と真理の違いは?
・共通了解の方法:
還元 自分の世界観、意識とその根拠を経験や想像から抽出、概念化すること
本質観取 その還元したものを他へ表現しともに違いや共通を明らかにすること
(違いが明らかになったらどうなるの?
◯chapter 2
哲学の歴史に古いも新しいもない
◯chapter 3
価値生成の現理論
超越論的主観性
〇chapter4 自分の頭で考える練習
case4 目標の意味は何か
歴史上最大の思想対決 中世哲学
(同じキリスト教内だけど
=
個々の生の目標(永遠回帰説 一瞬の幸福で生の意味がいえる) vs 真理
*
真理がないとなった場合の危惧、生きる意味の提示の必要性
"どういう生を私は欲するのか ただそれについての深い了解"
本質観取
自分の考えを親友に話してそれ違くねって言われるようなこと
目標: ①未来性 ②達成可能性 ③よさ(ロマン性)
意欲がなければ目標はない
"他者との語り、合意に重きを置いてない、自分固有の存在可能性に向かうことを邪魔するものとしてるがそれは独断に過ぎない"
語りがなかったら自分の善悪の基準、偏屈かどうかを確かめる術がないのでは
case5
モテたいは個別承認でなく一般承認
case 6 自由なのになぜ苦しいのか 自由の息苦しさの時代
近代における夢は社会変革と恋愛の2つで力強く現れた
存在価値承認ゲーム
自由
①開放感(近いけど足りないこと:選択の自由 任意性 自分が大事だと思うことが他人にとっても大事なこと
②目標定立・達成 自分で立てた目標を達成できること
③感受性の交換
*選択への納得はその選択肢の量でなくその選択の質で決まる
自己価値欲望
イロニー